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第1回 美容室 Sage 木戸 武広 オーナー

技術力を磨くためにどんなことをしましたか?

技術についてはとにかく練習しましたよ。私がいたお店は同期が多かったこともあって、お互いが競争できる環境がありましたね。

当時技術項目は今より少なかったのですが、自分は20才でデビューしました。その後、会社の転換期で上が一気に抜けたこともあって22、23才から店長をやりました。

大変でしたが、まず「美容師として就職したら絶対これでやっていこう」という強い気持ちはありましたね。絶対あきらめたりしないと思っていました。

社内には同じ志を持った仲間がいたし、仕事や練習は苦痛ではなかったですよ。

「技術力」とは何か?

勘違いしてはいけないのが「何を持って技術力というか?」ということです。

お客様それぞれに合わせてデザインできることが「技術力」であって、ただやり方がうまいではダメなのです。

お客様それぞれにある要望。そういうのを聞き出せるようにならないといけないのです。  

技術を評価するのはお客様であるということです。

コンテストの技術と現場レの技術は違うのです。現場では要望の引き出し方、聞き出し方がとっても大事です。

自分のもっているモノ(技術)で何を出したらよいか知ること。それはすなわち、「相手の立場になる」ということです。お客様のことを考えるということですね。

今は技術がヘタで失客させてしまう美容師は少ないと思いますよ。

スキルという意味の技術については、とにかく練習あるのみ!

20代から30代までは勉強の期間です。コンテストや撮影などを含め、ていろいろ経験することが必要ですね。

お客様それぞれの要望を引き出せるようになるにはどうしたらいいですか?

●「聞く」ではなく「聴く」

お客様それぞれの要望を引き出せるようになるには、まず「聴く」ことです。

「聞く」ではなくて「聴く」です。

耳で目で雰囲気で感じることです。そうするとだんだんとお客様の気持ちが分かってきます。

お客様に関心を持つことでそういうことが出来てきます。

お客様に無関心ではいけません。

これは営業以外のときから意識してほしいですね。

例えば、後輩が練習してるときに周りの先輩は黙って帰ってはいけない。後輩がちゃんと頑張ってるのに。

相手のことを考えて一言「頑張ってね!」と声をかけるべきですよね。言われた後輩も嬉しいはずです。人に無関心な人は要望は聴くことができません。

お客様のことが知りたいからこそ、「まず聴きたい」になる。

聴くことでお客様の情報が入るし、関係性もできてきますよね。

本当に気持ちがあれば、スタイルだけでなくお客様のプライベートのことだって聴こうとなるはずです。

人に興味を持つ

うちのお店では家族ぐるみで来てくださってるお客様が多いのですが、例えば、あるお客様に50代のお母さんがいると知っていたら「うちは50代の人も来てるんですよ」とその方に言えます。そうしたらその方はお母さんを紹介してくれるんですね。

これは私が家族構成を知っていたから言えたことです。

また、お客様がこれからお店を出てどこに行くのか?を知ることで仕上げも変えれるんです。そうしたらもっとお客様は満足してくれますよね。「こんなに私のことを考えてくれる!」と。

聴くことは人に興味を持つことからできることです。

これは美容師だけでなくてどの会社でも必要なことだと思いますね。

私は、お客様から「そんなこと良く覚えてるね〜」と言われることが多いのですが、興味を持ってコミュニケーションを取っていると、そのお客様が前回どの席に座ったかまでちゃんと覚えてますよ(笑)

若いときに、お客様から指名をもらいたくてどうすればよいか?と考えていたら、自然とお客様に興味を持って仕草、言葉に意識がいくようになりました。

「人間力」を身に付けよう

あと、自分の「人間力」を高めることも必要です。頼りなさそうな人やつまらない人にお客様は多くお話ししようと思いませんよね?

人間力を高めるには?と言っても広すぎるので、まずできることは、自分がいろんな経験をするということです。

お客様と良い関係になるには、美容の仕事はもちろんのこと、それ以外にも自分がいろんな経験をして、いろんなお客様とお話ができるようにならなければいけません。

そして、お客様が自分のことを話ができて価値観を共有できる美容師に、お客様は付くのです。

例えば、ある飲食店で行列ができているとなったら、実際にそのお店に行って味を知るのです。そのお店が好きな方や、興味を持っている方が来たらその体験を話せますね。

ウワサを知っている程度ではダメです。「行った」と「知ってる」では情報の質が全く違います。

ちなみに、私はお客様に教えてもらったお店や、岡崎で良いを言われるお店はほぼ行ってます。

そういうお話がパッとできるとお客様と仲良くなれます。

美容の経験はもちろんなのですが、お客様が興味のありそうなことはたくさん経験しましょう。

ズバリ!『売れる美容師』になるための秘訣を教えてください。

これまでお話したこともそうですが、加えて「安心するな変化し続けろ」という考えが大事だと思います。

200万以上売り上げるスタイリストになる方法

美容師で指名売上100万を超えれない人は実は多いんです。70万、80万は1人でできます。そこでだいたいちょっと伸び悩むんですね。そこそこお客様付いてから止まってしまう。

なぜかと言うと、自分は忙しいって感じになって安心しちゃうんです。初心の緊張感が薄れて、お客様への想いが薄れちゃう。そこそこできちゃうから自分を変化させることができないのです。

その中でも100万を目指せれる人というのは、新しいお客様を積極的に受け入れて仕事の幅が広がった人です。

100万は誰でもできるんです。しかし、150万となると工夫がいります。

200万以上は工夫プラス「人を育てる力」が無いといけない。

つまり、下の人を教えないといけない。

自分の考え方を、サポートの仕方をアシスタントに再現できるようにして、自分をサポート出来る人を育てれないと『売れる美容師』になることはできないのです。

今の自分に安心して、止まってしまって下の人を教えなくなると売上のカベは超えれないのです。

あと伸びない人に共通して言えることは、「客単価が低い」ことと、「1人のお客様に執着しすぎる傾向」がありますね。そのお客様ばっかりを大事にするから時間がかかって他のお客様ができない。

しかし、それも大抵は自分の都合で入り込んでいるだけで、実はお客様のことを考えていないことが多いのです。例えば、お客様が早く帰りたくてそわそわしている雰囲気に気づかないのです。

そうやって現状に立ち止まらないで、変化し続けていくことが大事だと思います。

伸びたいなら人を育てることです。

後輩の練習を見るときにアドバイスをするにせよいろいろな伝え方があります。

どうやったらできるか?を考えて、その人に合わせて自分の伝え方を変えるのです。教えるだけでなくて自分も一緒に勉強しているのです。私も教えるときは今でもそうやって勉強していますよ(笑)

今、どんな夢を持っていますか?

今の夢はスタッフの個人個人の成長ですね。

早くこのスタッフが自分の横でカットしてくれないかなあって思うんですよ。

人が育つ環境づくりが夢ですね。そしてその環境を維持できていること。

人が成長してきてはじめて次の展開もできると思います。そうなったらまた出店も考えると思います。育ったスタッフがしっかり活躍できる場所を用意しないといけないですからね(笑)

お客様に指示されるお店になるのはもちろんですが、仕事が終わってもああやって(スタッフの練習風景を見ながら)一生懸命練習してる。

だからある程度良い生活をしてほしい。 結婚して家も建てて成功してる美容師をたくさん育てたいですね。後輩も希望が持てるでしょう。

ずっと一緒にお店でやっていきたいですね。

 

美容師を目指している人にメッセージをお願いします。

これから美容室の職場を探す人がお店を見極めるときに大事なのは、まず「流行っているか?」ということと、「オーナーがお客様を考えているか?」ということだと思います。

中にはプレイングマネージャーじゃないオーナーもいるので、そのお店では店長の考え方を聞いてください。

そして、前提として「自分が将来どうなりたいのか?」を考えてないといけないと思います。

あとは基本的に就職したからには一生懸命そこで頑張ることです。

仕事のやりがいは作るものであって、探してあったというものではないんです。

これはどんな仕事でもそうだと思います。

美容師はお客様と1対1の関わり合いで、学ぶことがたくさんあって本当に楽しいです。

大変だけど楽しいですよ。

すぐに結果はでないかもしれませんが、一生懸命やったらお客様から絶対に「ありがとう」と帰ってくるんです。

自分で作って人に「ありがとう」と言われる仕事ってそうないですよ。モノを売る商売だったらそれはあるものだし。僕らはリアルにそれを作ってるんです。

お客様が自分の手で変わっていくんです。その人の人生に対して関わっている幸せがあります。それが親兄弟でなくて、他人である私達ができるのです。

結婚式にきて欲しいとよく言われるんですよ。お客様から。

家族ぐるみのお付き合いができているからそんな大事なときに呼ばれるんです。この仕事していて良かったなあと思います。

どんなお客様でも絶対自分に振り向かせたろうと思えるような、自分主導型の美容師になると楽しいですよ。頑張ってください!

売れる美容師になるポイント

  1. お客様それぞれに合わせてデザインできることが「技術力」。そのためにお客様それぞれにある要望を引き出せるようになることが大切。
  2. お客様の要望を知るために、関心を持って「聴く」こと。
  3. 200万以上できる美容師になるためには「人を育てる力」が必要。
  4. 自分が将来どういう美容師になりたいかをイメージしよう。
  5. 仕事のやりがいは探してあったというものではなく、自分自身で作るもの。

【インタビュアー 名古屋美容師求人ナビ 塚本 健】

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