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「思ったことを形にできる」ということですね。長い滞在時間の中で、お客様と一緒にちゃんと関わることができる。僕は美容師というのは『キング・オブ・サービス』、サービスの王様だと思っています。こんな素晴らしい仕事はないでしょう。そのお客様の家族から趣味から全部分かるんですよ。お客様のこと全部分かるし、自分を他の方に紹介してもらえるし。感謝もされて、その人をキレイにできる技術を持てる!こんな良い仕事は他に無いですよ。
お金は使ったらなくなっちゃうけど、一度身に付けた技術は泥棒だって盗めないんです。一度身に付けた技術は一生使える。その技術を通じてお客様をキレイにできるんです。これは素晴らしいことです。
自分の努力次第でお客様を何とでもできるんです。具体的に今以上にしてあげることができる。そして、その反応を僕らは直接感じれるんです。お客様との距離が近いから肌で感じれる。反応が分かりやすいからこそ楽しさがあるし、反面厳しさもあります。だからひしひしともっと勉強しなきゃと思う。だから誰に何を言われるのでなく練習ですよ。
はじめは不安だと思います。「怖い、失敗したらどうしよう」って思うかもしれない。でも、どんなことでもできる技術を身に付けて信頼関係がつくれるようになると「どっからでも来てよ!」となるんです。だってお店に入った時点でどんな髪の状態かわかるようになります。そこから何を施せば良いかが分かるようになります。それができたら楽しくてしょうがない。人を喜ばせてあげれる具体的な技術があるって「人生の自信」になりますよ。練習は大変だけど一度身に付くと...その先は素晴らしい。
僕は美容師やって本当に良かったと思うし、間違えはなかったなと思うし、こんないい仕事ないなと思ってますね!
僕がやっていたことで言うと、『大変な中でも楽しみを見つけていく』ということ。そして、『遠くの目標が見えにくくなったら、もう少し近づける』ということ。そういう人は美容師をしっかり続けていくことができます。仕事の中で喜びを持てれるようになることが大事ですね。人生何でも楽しくできるんですよ。考え方で人生は大きく変わる。ある物事に対して「それをどうとらえていくか?」です。プラス思考が大事ですね。
成長するためには働く環境も大事だと思います。つまり「頑張って美容師やっている先輩が周りにいるか?」ということです。先輩の言葉や態度は大事です。人は環境によって左右されてしまいます。だから、若いときに「どんな将来になるのかなあ」と考えたときに、目の前の先輩の姿が将来の自分と重なるのです。そこの姿に夢を持てれるかが大きいと思う。ヘンな人しかいなかったらきっと辞めたくなるでしょう?
ただし、僕らが若いときは環境なんて気にせず、人がやらない仕事をやることに喜びを感じちゃうような感じでした。マイナスをプラスに変えれるのが今日につながったんだろうなと思うけど、じゃあ今の若い人達がそういうパワーの源になる野心とか大儀とかがあるかといったら残念ながら薄いと思います。そういうパワーを持っている人はそう多くない。なぜなら、昔と今では時代背景が違うから。生活レベルやモノはある程度満たされて育っています。だからこそ、そういうモチベーション高く持って働ける環境づくりというのは大事なんです。
うちの会社は、そのあたりの先輩とか会社のかかわり方が良い風土になってるから、手前みそだけど、良い会社だなあと思いますよ。僕もその人(スタッフ)の人生の責任を負っているという気持ちで接しています。
僕は美容師という仕事を、自分の「一生の仕事」にしようと思った瞬間があったんです。当時いろいろありながらも頑張っていて、たけど全然お金がありませんでした。そんな中、あるとき30万くらいするはさみを思い切って買ったんです。当時で1番高いやつを。「もうこれを買った以上逃げれない」と思いました(笑)。当時給料が10万円のころでした。
それから、いろいろな出来事、人から言われることが、自分にとって考え方がまったく変わったんです。それまで嫌だなあと感じてたことが自分にとってのアドバイスに聞こえたんです。全部!
美容師には嫌な仕事、不得意な仕事ってあるんです。それ以来、僕はそれらを積極的に排除していきました。そうしたらできることは一気に広がったし、周りからも「やる気がある」とか良い評価を受けるようになりました。
長所伸ばして行くことは楽しいです。しかし、不得意を作っちゃダメです。楽な道とイバラの道があって、これが大事なところなんですが、「3びきの子豚」の話は知ってますよね?みんな知ってると思います。「わら」か「木」か「レンガ」。どの家を作ればいいかはみんな知ってる。小さい子に聞いてもわらでもいいやという子はいない気がするんです。同様に「アリとキリギリス」もそう。みんなアリのほうが良いと言うはず。
でも、現実にやってることは「わらの家」だったり「キリギリスのような生き方」をしている人はとても多い。アリをダサイと感じちゃう。子供の純真の心は「レンガの家」を選ぶんです。みんなから何と言われようともコツコツ作って将来成功し評価されることが大事だと感じるはずです。
でも大人になってやってることは「わらの家」や「キリギリスのような生き方」。楽な方へ行き、可能性を努力して広げない。長所を伸ばして楽するだけでは、自分の可能性は一向に広がらないと思います。
僕はイバラの道のほうに行くことを楽しみと感じてました。それはしっかりした夢があったから。
夢があれば不得意を逃げずに克服して乗り越えていくことができます。
そうですね、まず、夢は持ってるんだけど 「あれはやりたくない」となってる人が多いように感じます。さっきの話、不得意をそのままにしてしまう人ですね。
そして、夢を持ってるといっても結構いろんな質の夢があって、ちゃんとした「夢」が持ててないんじゃないかなあ。僕が思う「夢」というのは、抽象的か?具体的か?でいうと具体的なんだと思います。
僕の場合、夢を持つとヤル気がみなぎりモチべーションが上がります。難しく考えずに、例えば、こんな生活がしたい、こんな会社にしたい、こんな社員が欲しい、とか単純に背伸びして自分がいいなあと思えるものを設定する。そして、それを「文章にする」、「日付を入れる」。そういうことでその夢に対するモチベーションが上がります。
僕が会社を創業して3年目のときに、経営計画の発表会をしたんです。しかし、それはまだ社員が3人くらいのときです。友達を呼んで、「こういうことをしていきます!」「理念はこうです!」とか夢の発表をしたんですが、みんな口をあんぐりしてました(笑)。何言ってんのよと。
そのときはお遊びな感じだったかもしれない。でも、自分の中では一つの約束ができた感じがしました。その後はさらに、夢のために、すごく経営的な知識を吸収したい!となって勉強をたくさんしました。いろんな講習行って、本を読んで、モチベーションをあげるためにいいことは全部やりましたね。
社員の夢をかかえていけるのが経営者だと僕は思います。事務所やお店が「トップヘアー」ではなくて、みんなの夢それぞれを抱えていけるのが「トップヘアー」だと思っています。僕自身はそれをしてメリットだと思うし、ダイナミックスだと思います。
夢には「誰かのためになること」が入っていると良いです。僕は自分さえ良ければという考えが全然無いです。それより、いかに同士を作るか?仲間を作るか?が大事だと思っています。喜びを分かち合えれば満足感はより高まる。自分1人だけの喜びなんてたかがしれてるんです。ご飯はどんぶりいっぱいで十分。1人でたくさん食べるよりも仲間と分かち合って食べたほうがより美味しく感じるものです。
まず、自分の夢をつくること。どんなのでもいいから
そして、実は良い美容師になるには「定義」っていうのがあって、意外と美容師でそういう定義をもってる人は少ないんです。僕は『限られた時間の中で、より多くのお客様に喜んでもらうこと』が良い美容師の定義だと思っています。なぜか?
そこには必ず「質と量の矛盾」が生じるからです。1人よりも100人に喜んでもらえる美容師が良い。1000人だったら1000人に喜んでもらえたほうがいい。でも1人のお客様に喜んでもらえたら満足、という美容師は意外と多いんです。「私を気に行ってくれるお客様が来てくれればいい」みたいな。これは、「今の現状で自分いいや」「自分が好きな人が来たらいいや」ということですよね?だから自分は今と変わらないし、お客様との関係も変わらないし、お客様も増えないんです。僕はよく「矛盾との調和」ということを言ってます。
仕事で質と量の矛盾に挑戦をすることが大事です。生きるということは挑戦。できないことをできるように挑戦していくことが大事です。僕の信念に「大きく、広く、濃く、深く」というものがあります。何事も大きくすると、どうしても浅く薄くなりやすいですよね。「小さく、狭く、濃く、深く」というのはよくある言葉です。でも、「大きく広くでも、濃く深く」ということに挑戦することが大事なんです。
「より限られた時間で、より多くのお客様に喜んでもらう」。カンタンな短い言葉だけど、実はこれは深い言葉なんです。喜んでもらうってどうするか?お客様に前回よりももっと喜んでもらおうとすると、これってすごく戦いがあるんです。そして、「より多くのお客様」というところでも戦いがあります。
でも、これが質の向上につながると思うし、こういう仕事を先人の方がしてきたからこそ日本はこれまで発展してきたんです。僕らはそれに乗っかって今良い思いをさせてもらってる。
「大きく、広く、濃く、深く」。
こういう生き方しないとつまんないですよ。仕事っていうのは自分が楽しくしようと思わなかったらホントにつまんない。だからどれだけ挑戦していけれるかが大事なんです。与えられた仕事でもいいんです。与えられた環境でベストをつくすことが大事なんです。
自分が技術者でやってたころは、『若い人は自分の恋人だと思って、年配の方は自分のお母さんだと思って、お年寄りはおばあちゃんと思って、すべて身内だと思って接してましたね。年下だったら弟妹だと思ってた』。こちらが好きだと思えば、相手も好きになってくれるんです。
そして、このお客様が今度来てくれるのは当たり前のことで、そのお客様が何人の人に声をかけて紹介してくれるかというのをいつも意識して仕事をしていました。来てくれるは当たり前の話で、まだ見えないお客様のことをいつも意識していたんです。それでたくさんのお客様が来てくれました。
こういった考えを持って仕事をすると自然にクオリティが上がります。ただし、お客様に失礼にならないように気を付けてください。
昔と今の大きな違いは、当時ウイッグを買うお金がなかったから、すべてモデルハントして練習をしました。ウイッグで練習したことはほとんどありません。だから練習に対する緊張感が違います。対人間なので技術の練習でもあり、同時に接客の練習にもなっていました。ウイッグは単なる切る練習。気がねせずにできる。でも、人間だと早くやらないと嫌そうな顔してるのが分かるし、質が高い練習ができる。そのときの失敗の数だけ成功があると思っています。だから、今だに覚えてます。こうやって嫌な顔をされた、失敗をいっぱいしてきた。今はモデルでも知り合いの知り合いみたいな人を引っ張ってきますが、なあなあにならないように、より実戦に近い気持ちで練習をすることが大事だと思います。
接客力は特に何かをしたということは無かったですが、今のスタッフ達にはクオリティ高いサービスを勉強させたいと思っています。特に他業種のクオリティ高いサービスを受ける経験が良いです。飲食店やホテルの一流のサービスを受けることは学びになると思いますよ。 だから僕ら(オーナーと奥様)がいいなあと思ったところには、スタッフも連れていくようにしています。
ただ、そういうことの以前に、ベースとして「人に気を使うことの意識」を高めないとダメです。これができない人が多い。仕事の中や、それ以外のときでも思いやりを意識して生活をすることです。クオリティ高い接客の体験はそのあと。なぜなら、ベースのこの部分が抜けてたら、クオリティ高い接客を受けても、そもそもその意味に気づけないのです。
具体的な目標を通じて、自分が主体性を持って、仕事に対して人に対して積極的に考えられるようになったら、どんなお店でも、自分がそのお店を素晴らしいお店にしていけるんです。傍観者になってはダメです。勉強をして、「自分が変化の源だ」という考え方をしっかり持って働いてください。仕事は地味でコツコツ、ネバネバしたもの積み重ねですが、努力を重ねた人は実が成り、花が咲きます。
うまくいかなかったら自分の責任として考えましょう。そして、うまくいったら周りに感謝しましょう。こういうスタンスがないと、どんなお店でも問題点が見えてきます。だから、主体性を持って、考えて、責任持って、感謝して仕事をすることが大事です。どこ行っても何やっても成功する。そんな美容師になってもらいたいですね。
僕は仕事以外に人間成長はないと思っています。なぜかと言ったら、そこにはお金が生じるからです。そして、プロとして逃げずに仕事に立ち向かっていくことで、絶対に一つ上の自分になれます。逆に、逃げるときり無く同じ問題が出てきます。だから、覚悟を決めてください。そうすると、楽になるし物事はプラスに転換していきます。これはどんな職業でも同じだと思います。
全部自分の受取り方です。仕事を楽しくするのもつまらなくするのも自分次第なんです。
【インタビュアー 名古屋美容師求人ナビ 塚本 健】
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